かつて駅ビル内に大型映画館を擁していた神奈川県厚木市。2018年春の「厚木シネマミロード」閉館以降、「現在、本厚木で映画を見るにはどうすればいいのか」「駅周辺の映画館事情はどう変わったのか」と疑問を持つ人が少なくありません。現在の厚木市中心部における映画環境は、商業シネコンからカルチャー特化型のミニシアターへと大きく舵を切っています。
現在、厚木市内で唯一営業を続ける映画館が、複合商業施設「アミューあつぎ」9階に位置する「あつぎのえいがかんkiki」です。本記事では、独自のラインナップで全国の映画ファンから熱視線を浴びるkikiのリアルな評判や上映システム、料金割引、駐車場情報に加え、小田急線でわずか1駅の「海老名シネコン2館(TOHOシネマズ・イオンシネマ)」との賢い使い分け術を現場取材データに基づき徹底解説します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:厚木市内の常設映画館は「アミューあつぎ」内のミニシアター「あつぎのえいがかんkiki」のみであり、商業シネコンは大半が海老名へシフトしている。
- 要点2:kikiはミニシアター系・ドキュメンタリー・旧作名作に強みがあり、最新ハリウッド大作や大規模アニメは「海老名駅前の2大シネコン」と明確に住み分けられている。
- 要点3:割引サービスデーやアミューあつぎ提携駐車場の優待を把握することで、利便性とコストパフォーマンスを最大化できる。
【厚木市映画館の現在地】シネマミロード閉館の経緯とkikiの誕生
本厚木の映画文化を語る上で避けて通れないのが、長年駅直結のランドマークとして親しまれた「厚木シネマミロード」の閉館(2018年3月31日)です。小田急ポイントカードや駅ビル直結の利便性で絶大な集客を誇っていた同館ですが、建物の定期建物賃貸借契約満了と、隣駅の海老名に誕生した最新鋭大型シネコンとの競合激化が重なり、多くの市民に惜しまれつつ約20年の歴史に幕を降ろしました。
この閉館により「厚木から映画館が消えた」と誤認されるケースもありますが、実はその4年前となる2014年、旧パルコ跡地に開業した公共複合施設「アミューあつぎ」内に誕生していたのが「あつぎのえいがかんkiki」(旧・厚木テアトルシネパークの跡地を活用)です。現在は単なる商業施設内の娯楽施設にとどまらず、地域文化の発信拠点として確固たる地位を築いています。
【現場検証】あつぎのえいがかんkikiの評判と実際の設備・雰囲気
アミューあつぎ9階に位置する「あつぎのえいがかんkiki」は、総座席数約170席・3スクリーンを備えた本格的なコミュニティシネマです。木目を基調としたロビーや手作りの展示物、上映作品に関連した書籍・パンフレットの充実ぶりは、一般的な大型シネコンにはない温もりに満ちています。
SNSや映画レビューサイトにおける利用者の声を検証すると、以下のような生の声が寄せられています。
「大手シネコンでは上映されない単館系のアート系作品や社会派ドキュメンタリーを丹念に拾い上げてくれる」「音響がクリアでシートの座り心地も快適。ロビーのセレクトブックを眺めているだけでも時間が過ぎる」といった絶賛の声が目立つ一方、「話題の超大作アニメを見に行こうとしたらやっていなかった」「レイトショーの開始時間がシネコンほど遅くない」といった、シネコン感覚で訪れた際のミスマッチを指摘する声も見受けられます。
館内設備は大手興行館に引けを取らず、シアター内はゆったりとしたシートピッチが確保されているため、長時間の鑑賞でも疲れにくい構造となっています。
【徹底比較】あつぎのえいがかんkiki vs 海老名2大シネコン
本厚木エリアに住む映画ファンにとって、日常的な選択肢となる「あつぎのえいがかんkiki」「TOHOシネマズ海老名」「イオンシネマ海老名」の3館。それぞれの特徴、料金設定、強みを客観的データで比較します。
| 項目 | あつぎのえいがかんkiki(本厚木) | TOHOシネマズ 海老名 | イオンシネマ 海老名 |
|---|---|---|---|
| 劇場タイプ | ミニシアター・単館系 | 大型シネコン(10スクリーン) | 大型シネコン(7スクリーン) |
| 一般鑑賞料金 | 1,900円(会員・各種割引あり) | 2,000円 | 1,800円 |
| 上映ラインナップ | ミニシアター系、名作リバイバル、ドキュメンタリー、インディーズ | 最新ハリウッド大作、話題作アニメ、東宝系メガヒット作 | ファミリー向けアニメ、話題の邦画・洋画、名作映画 |
| 特筆すべき設備・強み | 独自の文化セレクト、監督登壇イベント、静かで落ち着いた鑑賞環境 | IMAXレーザー、轟音シアター等のプレミアム音響体験 | 日本初の歴史的音響「THX」認定スクリーン7を常設 |
| 本厚木駅からのアクセス | 徒歩約5分(アミューあつぎ内) | 電車+徒歩で約8分(小田急1駅) | 電車+徒歩で約10分(小田急1駅) |
| 編集部の見解・評価 | 作品の質と余韻をじっくり楽しむ大人のための文化空間 | 最新テクノロジーと大迫力を求める大作向け | コスパと歴史的名音響(THX)を楽しみたい映画通向け |
大作のロードショーや舞台挨拶のライブビューイング、4DX・IMAXなどのアトラクション型興行は海老名へ足を伸ばし、良質なヒューマンドラマや作家性の高い映画はkikiで観るという、目的別の明確な使い分けが最も失敗のない鑑賞スタイルです。
【料金・割引・駐車場】利用前に押さえるべきお役立ち実務ガイド
あつぎのえいがかんkikiを賢くお得に利用するための具体的な料金体系、割引制度、アクセス情報を整理します。
お得な割引サービスデーと会員制度
一般料金は1,900円ですが、多彩な割引プログラムが用意されています。
毎月1日の「映画サービスデー」(1,200円)や、毎週水曜日の「水曜サービスデー」(1,200円)など、定期的な割引デーが設定されています。さらに、リピーター向けに用意された「kiki会員」に入会すると、平日常時割引やポイント付与などの特典を受けることができ、月に1本以上映画を観る層には十分な費用対効果があります。
駐車場提携とアクセス情報
アミューあつぎ地下には有料駐車場(タイムズアミューあつぎ等)が完備されているほか、周辺には中心市街地の提携駐車場が多数存在します。映画鑑賞者には駐車料金の割引サービス(認証による優待)が適用されるため、車で来館する際は駐車券を忘れずに劇場ロビーのカウンターへ提示してください。
上映スケジュールとレイトショーの注意点
kikiの上映スケジュールは週単位(原則として金曜日更新)で編成されており、公式サイトで1〜2週間先の上映予定が公開されます。注意点として、大手シネコンのように21時以降スタートの深夜レイトショーが連日組まれているわけではなく、最終回は19時台〜20時前後にスタートする回が中心となります。仕事帰りに利用する場合は、事前のタイムテーブル確認が必須です。
一般に知られていない盲点とネットの誤解
厚木市内の映画事情に関して、ネット上で散見される誤解を正しく検証します。
誤解①:「シネマミロードがなくなったから、厚木ではメジャーな話題作が一切観られない」
厚木市内では単館系が中心ですが、本厚木駅から海老名駅までは小田急小田原線の快速急行・急行でわずか3分です。駅間の移動コスト・時間は極めて小さく、実質的に「本厚木・海老名は1つの映画鑑賞生活圏」として機能しています。
誤解②:「ミニシアターだから子供向け作品やライト層向け作品はない」
kikiでは、夏休みや冬休み期間に親子向けのアニメーション特集やバリアフリー上映、過去の傑作児童文学映画のリバイバルなどを積極的に企画しています。大型シネコンの混雑や騒音を避け、落ち着いた環境で子供に映画体験をさせたい親層からも高い支持を得ています。
【プロの結論】kikiを選ぶべき人・海老名へ行くべき人の基準
【あつぎのえいがかんkikiが向いている人】
・カンヌなど国際映画祭の受賞作や良質なインディーズ作品を観たい人
・シネコンのポップコーンの喧騒や商業的な混雑が苦手で、静かに作品に没入したい人
・本厚木駅周辺での買い物や食事と合わせて徒歩圏内で気軽に鑑賞したい人
【海老名(TOHO・イオン)へ行くべき人】
・『名探偵コナン』や『マーベル作品』など、全国一斉公開の超拡大ロードショー作品を初週に観たい人
・IMAXやScreenX、轟音シアターなど特殊ギミック・巨大スクリーンを体験したい人
・21時以降の深夜レイトショーで鑑賞したい人
【本厚木 映画 館】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:あつぎのえいがかんkikiのチケットはネットで事前購入・座席指定できますか?
A1:はい、劇場の公式ウェブサイトからオンラインでの事前座席予約が可能です。もちろん当日劇場窓口や自動券売機での購入も可能ですが、舞台挨拶付き上映や座席数の少ないスクリーンでは事前予約が推奨されます。
Q2:飲食の持ち込みや売店の販売メニューはどうなっていますか?
A2:劇場売店にてドリンクやスナック類が販売されています。館内環境の維持や他のお客様への配慮のため、外部からの強い匂いがする飲食物の持ち込みは制限されています。詳細は劇場の利用規約をご確認ください。
Q3:厚木シネマミロードの跡地(本厚木ミロード2)は現在どうなっていますか?
A3:ミロード2の旧映画館フロア(7階)は改装され、現在はレストラン街やカルチャー教室、クリニック、各種サービスフロアとして有効活用されています。
まとめ:多様な映画体験を使い分ける本厚木のスマートなシネマライフ
本厚木の映画環境は、大型商業映画を電車で3分の海老名シネコンに任せ、地元のアミューあつぎでは質の高いアートフィルムや文化的価値の高い作品をじっくり味わうという、極めて成熟した住み分けが完成しています。
全国的にミニシアターの閉館が相次ぐ中、本厚木で独自の上映活動を続ける「あつぎのえいがかんkiki」は、映画ファンにとってかけがえのない貴重な拠点です。観たい作品のジャンルやその日の気分に合わせて2つのエリアを自在に使い分けることこそ、本厚木エリアで最も豊かな映画ライフを楽しむための正解と言えます。 (出典: 本厚木 映画 館(Yahoo!ニュース))